文法:形容詞(その1)=国籍を表す形容詞
今回は形容詞の勉強です。まず,自分の国籍を言えるようにしましょう。
まず,形容詞とは名詞,代名詞を修飾する言葉のことです。「修飾する」とはある語句を詳しく説明したり,限定することです。
フランス語では名詞は男性名詞と女性名詞に分かれます(別の記事で説明します)。名詞,代名詞を修飾する形容詞は,名詞・代名詞の性・数に応じて変化します。
つまり,原則としてそれぞれの形容詞は,男性単数,男性複数,女性単数,女性複数の4つの形を持つことになります。
原則として女性形は男性単数形(辞書に見出しとして載っている形)に e を加えて作ります。複数形はsを加えます。
ここでは,男性形単数と女性形単数の勉強をします。
国籍を表す形容詞を使って,「私は日本人です」と言ってみましょう。
Je suis japonais. je=男性 Je suis japonaise. je=女性
今度は,「君はフランス人ですか」と尋ねてみましょう。
Tu es français ? tu =男性 Tu es française ? tu=女性
それぞれ,japonais と japonaise,français と française の発音の違いに注意しましょ う!
また,少し変わった女性形もあります。ここでは国籍によく見られる3つのパターンを紹介します。
1)男性形単数の語末の « n » を繰り返して « e » をつけるパターンを紹介します。<パリジャン/パリジェンヌ型>変化です。
彼/彼女はイタリア人です。Il est italien. Elle est italienne.
彼/彼女はカナダ人です。 Il est canadien. Elle est canadienne.
パリっ子の呼び名にはパリジャン,パリジェンヌの2つがあるのに,宝塚歌劇団には宝ジェンヌしかない理由がお分かりいただけたでしょうか?
2)« e » をつけても男性形と女性形の発音が変わらないパターン。
彼/彼女はスペイン人です。 Il est espagnol. Elle est espagnole.
男性形の語末の子音字を発音するので,« e » をつけても発音は変化しません。
3)女性形にする場合に語形の変化がないパターン。
彼/彼女はベルギー人です。 Il est belge. Elle est belge.
単語が母音字e で終わっている場合は,女性形にするために « e »を加えません。